もうすぐ見られなくなるかもしれない世界遺産

もうすぐ見られなくなるかもしれない世界遺産

2018年現在の世界遺産の数は、1092件(文化遺産は845件、自然遺産は209件、複合遺産は38件)になりました。伝統ある建物や文化、美しい景観や自然などを国際的に守っていくために様々な管理、取り組みがなされています。
しかし、近年、自然災害、紛争、環境破壊、観光被害などが原因による存続の危機に窮している世界遺産が増えてきています。それらは保護に向けて国際的な支援のために「危機遺産リスト」に登録されています。
実は、この「危機遺産リスト」に登録されているもの以外にも、将来的に存続が危ぶまれている、海外旅行先として人気な観光スポットがあります。私たちの少しずつの気配りで守れる可能性がありますので、いくつかご紹介したいと思います。

ベネチア(イタリア)
イタリアの水の都ベネチアは、世界中の観光客に大人気です。古い街並みの間を通る運河、ゆったりとゴンドラが巡る様子などを、旅行番組などで見たことがある方は多いと思います。
しかし、実は、ベネチアは、ここ数年、地盤沈下と地球温暖化による海面の上昇の影響と、秋から春にかけて起こる高潮(アクアアルタ)の影響で、街が水没するという深刻な状況になっています。
2018年にもニュースになりましたが、ベネチアの名所と言われているサン・マルコ広場は水没のために一時閉鎖されました。舗道はもちろん、建物にまで水が浸水して観光客や住民が一時避難したそうです。
「アクアアルタ」の時期を外せばそれほど心配はないのですが、年々進む温暖化現象の影響を考えると、将来的に観光ができなくなってしまう可能性もあります。
シェイクスピアの「ベニスの商人」トーマス・マンの「ベニスに死す」など、数々の名作の舞台にもなっていますが、シェイクスピアの時代に人々の目に映っていた街の印象と今はだいぶ違っていると思います。
このままではベネチアが完全に水没してしまうかも・・・という心配もありますが、実は今、水門で高潮を食い止める「モーゼ計画」が進行中だそうです。水門が完成したら、安心して観光できるようになるでしょう。「昔はしょっちゅう水没して大変だったのよ・・・」と、後々語り継がれることになるかもしれません。

グレートバリアリーフ(オーストラリア)
世界最大のサンゴ礁群、グレートバリアリーフは、日本列島にも匹敵する広い海域に、400種類ものサンゴや、1500種類の魚類が生息すると言われています。
約6000年をかけてサンゴ礁が突起してできたグリーン島は、「ケアンズの宝石」と呼ばれ人気の観光スポットです。しかし、近年、グレートバリアリーフのサンゴは、温暖化による水温の上昇、環境汚染などが原因による「白化」が深刻化しています。
自然は少しずつ変化していくものですが、温暖化も環境汚染も人の手によるもの・・・。自分たちが原因でこの美しい世界遺産が無くなってしまうなんてことは避けなければいけません。

エアーズロック(オーストラリア)
最後に、2019年10月で観光客向けの登山が禁止されることになったオーストラリアのエアーズロックをご紹介します。
エアーズロックは通称で、正式名称は「ウルル」と言います。ウルルは、オーストラリアのほぼど真ん中に位置し、標高868m、周囲9.4kmの世界最大の1枚岩です。周辺には160種類もの生物が生息していて、文化・自然環境の両面で高く評価されています。
アボリジニの祝日や行事がある場合は、現在も登山ができません。実は、ウルルは先住民の文化や精神が息づくとされる聖地とされていて、とても神聖な場所なのです。
アボリジニの伝統と文化を守るために、今年の10月26日から一般の登山の禁止を決断したというわけです。

イタリアのベネチア、オーストラリアのグレートバリアリーフとエアーズロックは、それぞれ変化の原因は異なりますが、人間の決断と努力によって、その将来を守ることができるのかもしれません。自然、文化、伝統を守る心を忘れないで、世界各国の美しい世界遺産を大切にしていきたいですね。

オーストラリアのエアーズロックは、今年がタイムリミットなので格安航空券はすぐに満席になること必須です。登るにはツアーに参加する必要がありますので、現地で時間をたっぷりとれるように、良いフライトスケジュールの航空券をはやめに予約しましょう。
エアーズロックの一番近くの空港は、「エアーズロック空港」です。日本からの直行便はないので、ケアンズシドニー経由で向かうことになります。
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